設計課題
事務所ビル
採点のポイント
(1)空間構成
①建築物の配置・構造計画
②ゾーニング・動線計画
③要求室等の計画
④建築物の立体構成等
(2)建築計画
①貸事務室の収益性、可変性、快適性等に配慮した計画
②シェアオフィスの収益性、快適性及び多様な働き方に対応可能な計画
③省エネルギー及び二酸化炭素排出量削減に配慮した計画
(3)構造計画
①地盤条件や経済性を踏まえた基礎構造の計画
②無柱空間や耐震性等に配慮した構造計画
(4)設備計画
①空調方式、設備スペース及び設備シャフトの計画
②貸事務室の排煙計画
※設計条件・要求図面等に対する重大な不適合
① 「要求図面のうち1面以上欠けるもの」、「面積表が完成されていないもの」又は「計画の要点等が完成されていないもの」
② 図面相互の重大な不整合(上下階の不整合、階段の欠落等)
③ 次の要求室・施設等のいずれかが計画されていないもの
貸事務室A、貸事務室B、シェアオフィス、コミュニティホール、エントランスホール、レストラン、受水槽室、消火ポンプ室、エレベーター、PS・EPS、直通階段(屋内)、屋上庭園、屋外テラス席、駐車場、車椅子使用者用駐車場、サービス用駐車場、駐輪場
④ 法令の重大な不適合等、その他設計条件を著しく逸脱しているもの
採点結果の区分(成績)
●採点結果については、ランクⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳの4段階区分とする。
ランクⅠ:「知識及び技能」*を有するもの
ランクⅡ:「知識及び技能」が不足しているもの
ランクⅢ:「知識及び技能」が著しく不足しているもの
ランクⅣ:設計条件及び要求図書に対する重大な不適合に該当するもの
*「知識及び技能」とは、一級建築士として備えるべき「建築物の設計に必要な基本的かつ総括的な知識及び技能」をいう。
●なお、採点の結果、ランクⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳのそれぞれの割合は、次のとおりであった。
ランクⅠ:33.0%、ランクⅡ:6.1%、ランクⅢ:32.4%、ランクⅣ:28.5%
●受験者の答案の解答状況
ランクⅢ及びランクⅣに該当するものが多く、具体的には以下のようなものを挙げることができる。
- 設計条件に関する基礎的な不適合:「要求している主要な室等の床面積の不適合」、「階段の不成立」、「地盤条件や経済性を踏まえた基礎の構造不適格」
- 法令への重大な不適合:「道路高さ制限」、「避難経路」等
合格基準
採点結果における「ランクⅠ」を合格とする。
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