設計課題
集合住宅
採点のポイント
(1)空間構成
①建築物の配置・構造計画
②ゾーニング・動線計画
③要求室等の計画
④建築物の立体構成等
(2)建築計画
①各住戸内の採光及び入居者のプライバシー等に配慮した計画
②要求室の機能性等
③図面、計画の要点等の表現・伝達
(3)構造計画
①耐震性を考慮して計画した建築物の構造形式・耐震計算ルート等
②屋上庭園の構造の計画
③地盤条件や経済性を踏まえた基礎構造の計画
(4)設備計画
①各住戸内の給排水計画
②各住戸内の給排気計画
※設計条件・要求図面等に対する重大な不適合
① 「要求図面のうち1面以上欠けるもの」、「面積表が完成されていないもの」又は「計画の要点等が完成されていないもの」
② 地上5階建てでないもの
③ 図面相互の重大な不整合(上下階の不整合、階段の欠落等)
④ 建蔽率が70%を超えているもの
⑤ 容積率が300%を超えているもの
⑥ 次の要求室・施設等のいずれかが計画されていないもの
住戸A、住戸B、住戸C、共用室、エントランスホール、駐輪場(1)、学習塾、カフェ、駐輪場(2)、エレベーター、消火ポンプ室、受水槽室、電気室、PS、屋上庭園、駐車場、車椅子使用者用駐車場
⑦ 法令の重大な不適合等、その他設計条件を著しく逸脱しているもの
採点結果の区分(成績)
●採点結果については、ランクⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳの4段階区分とする。
ランクⅠ:「知識及び技能」*を有するもの
ランクⅡ:「知識及び技能」が不足しているもの
ランクⅢ:「知識及び技能」が著しく不足しているもの
ランクⅣ:設計条件及び要求図書に対する重大な不適合に該当するもの
*「知識及び技能」とは、一級建築士として備えるべき「建築物の設計に必要な基本的かつ総括的な知識及び技能」をいう。
●なお、採点の結果、ランクⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳのそれぞれの割合は、次のとおりであった。
ランクⅠ:35.9%、ランクⅡ:6.3%、ランクⅢ:26.9%、ランクⅣ:30.9%
●受験者の答案の解答状況
ランクⅢ及びランクⅣに該当するものが多く、具体的には以下のようなものを挙げる
ことができる。
- 設計条件に関する基礎的な不適合:「要求している主要な室等の床面積の不適合」、「道
路高さ制限への適合が確認できる情報の未記載」
- 法令への重大な不適合:「延焼のおそれのある部分の位置(延焼ライン)と防火設備の設置」、「防火区画(異種用途区画、面積区画、竪穴区画等)」、「道路高さ制限」
合格基準
採点結果における「ランクⅠ」を合格とする。
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