建築士の塾 by archicom

ライン

平成20年一級建築士
設計製図試験合格基準

ライン

設計課題

ビジネスホテルとフィットネスクラブからなる複合施設

採点のポイント

(1)計画一般(敷地の有効利用、配置計画、ゾーニング・動線計画、各部門・各室の計画等)

(2)設計課題の特色に応じた計画
①ホテル部門、フィットネスクラブ部門及び共用部門のゾーニング・動線計画
②1階及び2階のエントランスホールは、2階でペデストリアンデッキと、1階で歩道とそれぞれ接続し、エントランスホールに設けるエスカレーター及びエレベーターを利用して、常時、自由に通り抜けができる計画
③建築物全体が、構造耐力上、安全であるような計画
④建築物の環境負荷低減に配慮した計画

(3)構造・設備に対する理解

(4)設計図書の表現

(5)設計条件・要求図面等に対する重大な不適合
①「要求図面のうち1面以上欠けるもの」、「建築計画の要点が記述されていないもの」、「構造計画の要点が記述されていないもの」、「設備計画の要点が記述されていないもの」又は「面積表が完成されていないもの」
②地下1階、地上7階建でないもの
③図面相互の重大な不整合(上下階の不整合、階段の欠落等)
④地下1階を除く床面積の合計が「6,000m2以下」でないもの
⑤「所要室」のうち、次のいずれかの室又は施設が所定の階に計画されていないもの


フロント・事務室、ロビー、シングルルーム(基準階に18室)、ツインルーム(基準階に3室)、車いす使用者用客室(基準階に1室)、受付ホール、スタッフルーム、ロッカールーム、トレーニングルーム、エアロビクススタジオ、屋内プール、エントランスホール、コーヒーショップ、便所(ロッカールームを除く1階又は2階に全くないもの)、電気・機械室


⑥エレベーター又はエスカレーターが計画されていないもの
⑦その他設計条件を著しく逸脱しているもの(多数の室・施設の欠落等)

採点結果の区分(成績)

●採点結果については、ランクⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳの4段階区分とする。
ランクⅠ:「知識及び技能」を有するもの
ランクⅡ:「知識及び技能」が不足しているもの
ランクⅢ:「知識及び技能」が著しく不足しているもの
ランクⅣ:設計条件及び要求図面等に対する重大な不適合に該当するもの
*「知識及び技能」とは、一級建築士として備えるべき「建築物の設計に必要な基本的かつ総括的な知識及び技能」をいう。

●なお、採点の結果、ランクⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳのそれぞれの割合は、次のとおりであった。
ランクⅠ:41.7%、ランクⅡ:11.5%、ランクⅢ:24.1%、ランクⅣ:22.7%

合格基準

採点結果における「ランクⅠ」を合格とする。


[back]